今回はB面の楽曲紹介を。
B1「Midori」
4月24日、山梨県身延町にて、改装した古民家での1日1組限定貸し切り宿「TOWA OLD FOLK HOUSE」とともに、写真とデザインとつくろい「つづり舎」を営む割田光彦さんからメッセージが届きました。
「クリエティブな遊びがしたい。5月4日 みどりの日に、自分は身延の自然を映像で、アニーさんは1曲作って、それを掛け合わせた映像作品を作ろう。」
5月4日 目が覚めてはじめてイメージを膨らませて、ギターとハープ、ピアノと声で作った曲がこの「Midori」でした。毎日過ごす部屋の中で、その日は無意識のうちに身延の緑に想いを馳せていたように覚えがあります。夜中、彼が切り取った身延の風景とこの曲が合わさったときに、誰かと新しいものを作る喜びが身体中を巡りました。
割田さんの了承を得て、楽曲としてデジタル配信リリースもしましたが、今作で形にのこすことができてとても嬉しいです。
その後、実際に身延町を訪れこの曲を演奏する機会に恵まれました。
そのお話はまた改めて。
B2「3piece」
tricolorのアルバム「tricolor BIGBAND」収録曲の一部分をセルフカヴァー。
YouTube動画用に撮影したテイクから、音声のみを抽出して収録しました。
tricolorは2018年にtricolor BIGBANDとして中〜大編成での演奏機会を重ね、また、2019年は活動10周年で色々な方との縁を再確認していました。この曲は「沢山の人と一緒に演奏するのも楽しいけれど、やっぱり3人だけで演奏するのは素敵だね。でも、やっぱりみんながいるともっと楽しいね!」という想いで作った曲。そして、John John Festivalでの6週間に及ぶオーストラリアツアーの最中、旅先で出会ったチェロの響きやスコティッシュのうねりの影響も受けながら作った曲でもあります。
B3「July 22」
2017年にリリースした「guitarscape」収録曲のセルフカヴァー。
もとはクラシックギターで演奏されている曲ですが、今回はピアノで録音しました。
これもYouTube動画用に撮影したテイクから抽出しています。
2015年夏、paniyoloくんと演奏旅行をしている最中にこの曲は作られました。
彼の作品に30歳の誕生日を迎える前日に作ったという曲があるのですが、その日はまさに僕が30歳の誕生日を迎える前日でした。
僕の誕生日に気がついた友人たちが、paniyoloくんと僕を残してパーティーの準備をしにバタバタと外出をした23時45分頃、彼の提案を受け入れ、iPhoneのボイスメモの前で素直に奏でられたメロディーです。日付をまわって友人たちが帰宅したとき、演奏を続けながらもなぜだか涙が止まりませんでした。(友人が買ってきたのはグミばっかりでした)
YouTubeに公開する演奏動画シリーズは、この曲を境にストップしています。
奇しくもこの曲が、5年前と同じく歩みを進めるシーンを見届けてくれています。
SIDE B 収録曲はこの3曲。
こちらも全て自宅での収録となっています。
次回からは「ハイキング」に参加してくれたゲストについて紹介します。
〈ハイキング / Midori〉information